緩和ケアを行う看護師は、終末期を迎えた患者の身体的・精神的苦痛を軽減させ、自分らしい最期を迎えられるように支えていかなくてはいけません。
より高い水準の看護が行えるように、緩和ケアに役立つ資格が存在します。
たとえば、最期を迎える患者やその家族に寄り添い、支える終末期のスペシャリストである「終末期ケア専門士」という資格があります。
また、緩和ケアの中でもがんに特化した、がん看護専門看護師という資格もあります。
さらに、緩和ケアに関して高い水準の知識と技術を持つ証明となる「緩和ケア認定看護師」という資格もあります。
この資格を取得することで、さらに質の高い看護を提供することができ、患者やその家族に安心感を与えてくれます。
他にも、「メンタルケア心理士」も終末期に関する不安やストレスを抱えた患者や家族の精神面でのケアに役立ちます。
また、スウェーデンで生まれたタッチケアの資格である「タクティールケア」という資格もあります。
手足などに触れながらコミュニケーションを取ることで、心を穏やかにしたり、痛みを和らげるという効果のある資格です。
これらの他にも、緩和ケアに役立つ資格は沢山あります。
緩和ケアで働くには、専門性の高い資格を持っておくと、患者のより良い人生のサポートがしやすくなります。
どのような緩和ケアを行いたいかによって、取得する資格も変わりますので、まずはどんな緩和ケアが行いたいかを明確にするのも大切です。