緩和ケアは末期の癌患者の心と体の苦痛を和らげることを目的として行う治療行為の一環を指します。
患者が健康だった時と同様の自分らしい生活が送れるように看護師がバックアップしていくのですが、うまくいかず悩んでいる看護師の方もいるようです。
悩みは様々ですが、傾向によりいくつかに分類されます。
患者とどのように接していいのかわからないとか疲れて仕事を辞めたいという悩みの場合、20代などの若手の看護師に多く見られる傾向にあるようです。
これは、まだ若手の看護師ではスキルも未熟で経験も浅いことから患者への対処法が限られてしまっているのが原因と言えます。
ベテランの看護師と、できれば中堅の看護師の3人で対応しながら患者との接し方や処置の方法を学んでいくというのがよいでしょう。
また、痛みに関する苦情や暴言なども悩み事の1つでしょう。
痛みと死への恐怖から看護師にあたる患者もいます。患者が前向きになれるように明るく振る舞ったり、心に寄り添ったり不安を取り除くようにしてあげるとよいでしょう。
患者が出来る範囲で趣味などに目を向かせることもよいかもしれません。
臨終を迎える患者にあって無力に感じる方もいるようですが、緩和ケアは密に患者と接することができ、しかも患者のフィナーレを飾ることができる職業でもあります。
患者から信頼され、安らかな最期を迎えることができ、家族からも感謝されるとしたら看護師としてのやりがいも感じるのではないでしょうか。